久しぶりにクラシックコンサートの感想を…
2013年2月24日(日)
バッハ・コレギウム・ジャパン第100回定期演奏会
「バッハ:教会カンタータ・シリーズ Vol.64 」
@東京オペラシティ コンサートホール
指揮:鈴木雅明
合唱・管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン
ソプラノ:ハナ・ブラシコヴァ
アルト(カウンターテナー):ロビン・ブレイズ
テノール:ゲルト・テュルク
バス:ペーター・コーイ
☆プログラム☆
プレリュードとフーガ変ホ長調
Praludium und Fuge Es-dur BWV552
パイプオルガン独奏:鈴木雅明
カンタータ第69番 「主を讃えよ、わが魂よ」
Lobe den Herrn, meine Seele BWV69
―Intermission-
カンタータ第30番 「喜べ、贖(あがな)われた者たちの群れよ」
Freude dich, erloste Schar BWV30
カンタータ第191番 「いと高きところには神に栄光あれ」
Gloria in excelsis Deo BWV191
バッハ・コレギウム・ジャパンのライフワークでもあった、
J.S.バッハの教会カンタータ全曲シリーズ第64回で、
チクルス完成記念公演でもありました。
15時開演の演奏会の前、同じ会場で13時半から約1時間のプレ・レクチャーがあり…
演奏会のチケットを持っていれば誰でも参加できるというので、参加しました。
バッハの研究者でもあるR.リーヴァー教授によるレクチャーのタイトルは
「典礼におけるバッハのカンタータの意味」。
曲の解説かと思っていたら、カンタータの全曲演奏や録音を今まで行ってきた団体の歴史や流れ、
そしていかにそれが困難な道程だったか、
その中で日本の演奏団体であるバッハ・コレギウム・ジャパンの演奏の質の高さを紹介するのが、
などがメインだった気がします。
歴史の流れの中で、近年になって来るとグスタフ・レオンハルト、
クイケン・ラプティットバンド、トン・コープマンと言った名前が上がると興味がそそられました。
その頃になるとSlavaもコンサートでカンタータを歌っていた頃になります。
バッハ・コレギウム・ジャパンの演奏は2000年のバッハ・イヤー=没後250年時、
マタイ受難曲、ヨハネ受難曲、ロ短調ミサ曲等の演奏が一気に行われたのをきっかけに
歌手や曲目を選んでは聴きに行っています。
今回最終回を迎えたカンタータ全曲演奏のプログラムは、
神様をたたえる曲ばかりで、ラストはラテン語による讃美で、
ロ短調ミサ曲にも使われている曲でもありました。
この日、NHKのカメラが入っていたので、
いつか放映されるのではないかと思います。
バッハの曲を聴くのはバッハの時代に使われていた楽器での演奏や
歌唱法が一番私にはなじむので、
国内ではこのBCJ、海外でもバロック楽器を使用した演奏家などを好んで聴きます。
故グスタフ・レオンハルト氏のチェンバロ演奏会にも足を運びました。
合唱がある演奏会で、ソリストのアルトやカウンターテナーには
やはり特別に注目してしまい、
そして、Slavaと比べてしまいます。
カウンターテナーは綺麗な声の方もおられますが
どうしても皆さん、同じ声質に聴こえます。
Slavaの声はやはり特別ですね…。
アルバムLaudateはSlavaのバロック音楽の世界を聴かせてくれますが、
もっともっと、この世界の曲もレコーディングして欲しいと思いながら、
バロック音楽の演奏会の中に浸る私が居ます。
聖金曜日3月29日にはヨハネ受難曲の演奏がありましたが、
最近の私は土日の演奏会にしか行けない状況にあり、
行きたかったのですが断念いたしました…
次回のコンサート予定は4月7日、みなとみらいホールで
チェリスト堤剛氏によるバッハ無伴奏チェロ組曲全曲演奏会です。